2011年6月18日土曜日

東広島市は広い・・・

 今週は小学校高学年から中学生の年齢の子どもについて、相談を受けたり耳にしたりすることが多かった。そのうちの2人は母親が日本人男性と再婚したため、国から連れてこられた子どもたちだ。来日したばかりの子については、学校に行っても初めの数週間は学級担任の配慮だのみという状況である。サポートが少ない中で、来日直後の精神状態がなかなか安定せず、学校に通っていない子もいる。
 また、ある子は、日本で生まれ、小学校までは順調だったのだが、中学に入った途端に学校に行きたくないと言い出したとか。ちょっとした同級生の言葉がその子を傷つけているようだ。
 さらに、お母さん自身の悩みに付き合うこともあった。どうしたらこの厳しい現実を乗り越えられるのかと言う。
 このような子どもたちにどう寄り添ったらいいのだろうか。U-18は週に1回だけの活動だ。その上、広い市内に1つだけの教室なので、市の中心部から離れた地域で苦しんでいる親子にはなんの助けにもならない。先週から今週にかけて相談を受けた子どもたちのほとんどが、親の助けがないとサンスクエア(JR山陽線西条駅に近いU-18の拠点)には通えない距離のところに住んでいる。
 焼け石に水かもしれないが、ヤッチャルの活動が、外国につながる子どもたちの居場づくりになりつつある現状を見ていると、遅々としたものでも続けていかなければならないと強く思う。(