2012年2月28日火曜日

ベトナムあれこれ

高校入試目前のVT君は,このところ毎日勉強に来ている.彼は元々おしゃべりなのか,それとも学校でうまく話せない反動なのか,サンスクエアに来るとよくしゃべる.
 今日は,相談員(外国人の相談を受ける仕事をしている人)の人が,
「へ〜〜,VT君,料理得意なんだ.じゃあベトナムのフォー(米の麺)のスープってどうやって作るの?」
「牛の骨を大きななべ(この言葉は出てこなくて手振り)に入れて,水を入れる.火をつけて15分くらいして熱くなったら(沸騰だね?)水を捨てる.もう1回水を入れて,火つけて今度はゆっくり」
「いいなあ.試験終わったら作ってね」
「日本では牛の骨,売ってないから作れないよ」
 すごいねえ.日本の中学生が,おすましの料理方法を聞かれて,
「昆布を水に入れて加熱して,沸騰直前に取り出し,鰹節を入れて火を止めすぐにざるで漉す」なんて言えるかなあ(出汁の取り方これで良かったっけ?).
 いやはや牛の骨かあ.ベトナムではどこでも売ってるそうだけど,日本ではなかなか手に入らないなあ.一度ゆでこぼすなんて,主婦でもきちんとやる人少ないかも(汗).


 彼と話していると,いろいろ発見がある.興味深いのはベトナム語の語いだ.態度,注意,専門,意見などの言葉は,ベトナム語でも同じような音で同じ(ような)意味なのだそうだ(漢字は使わないが).平和は和平になるとか.これは日本語,ベトナム語ともに中国語の影響が強いからだろう.でも,机,テーブル,イスなどは,似てもにつかない音である.抽象的な概念を表す語いに共通(?)するものが多いというのは,彼のように中学の学習をする人にとっては,と〜〜っても助かるだろう.VT君も
「初めて聞いた時はわからないけど,意味がわかるとなんだって感じ.覚えやすいよ」
なるほどねえ,これは知らなかった.この歳(?)でひとつ賢くなったぞ(