2012年6月22日金曜日

最高のロールモデル(part2)

緑のコーディネイトがきまってるぜ!
4月にこのブログで紹介したW君(最高のロールモデル)。アメリカの大規模スーパーWの新店舗開店に先だって挨拶しています。
彼はアメリカで育ったメキシコ人。小さい頃から英語、スペイン語の狭間で苦労してきました。金銭的にも豊かではなく、学校生活でも苦労の連続。留年したり、睡眠時間を削ってアルバイトしたり・・・その彼がこんな晴れがましい舞台に立つなんて!
私はいつも彼とその家族から『外国で(移民として)生活する時、大切なことは何か』を学んできました。特別に恵まれた環境でなくても、大切なことを見失わなければ『豊かに』暮らせることを教えてもらいました(


祈商売繁盛!Good Luck!!

2012年6月14日木曜日

報道の紹介です

 6月13日(水) 読売新聞ひろしま県民情報(水曜に発行される別冊版)にヤッチャルがでっかく紹介されました。私たちはいつも『外国につながる子どもたちのことを多くの方が心にとめてくれるといいな』と思っています。ぜひ見てくださいね!


定例活動で感じたこと


6月12日(火)は定例活動日でした。


 4月からU-18に加わったインドネシア4人衆(3姉弟+小2男子)は、何とか学校生活にソフトランディングできたかな・・・という感じ。今日は特におねえさん(中学生)の表情が明るかったことにホッとしました。ところで、最近U-18にインドネシア語のできるボランティア(大学生)が来てくれるようになりました。母語で話せる人がいるというのは、やっぱり安心なことなのでしょう。
 中東の国からきているF君。いつも機嫌がいいというのがとりえです。しかし、母国の状況は悪化の一途をたどり全く先が見えません。そう簡単に帰国できそうもない中で、保護者は彼の現状や将来をどう考えているのでしょうか・・・そのあまりにあっけらかんとした表情を見ながら、思わず考えこんでしまいました。もうちょっと人生をシリアスに考えてもいい年頃ではないかなあ・・・日本語もあまり上達していないし、さてどうしたものか・・・それとも母国の状況があまりにシリアスすぎて、あえて何も考えないようにしているのかなあ・・・
 中国のK君、先週の水曜日、大人の日本語クラス(19:00〜21:00@東広島市生涯学習センター)にお母さんとともに現れ、教室の手伝いをいろいろしてくれました。それを褒めたらとてもうれしかったようで、今週もそのクラスに参加して手伝ってくれるとのこと(実際、6月13日もクラスに現れ、お茶やお菓子を配ったり、かいがいしくお手伝いをしていました)。やっぱり子どもはほめて育てるのがいいですね。U18の子どもたちにはいいところがたくさんたくさんあるのだから、それを見つけて褒めてやりたいと改めて思いました(

2012年6月11日月曜日

携帯電話に見る子どもたちの日本語

 最近、U-18の中学生(以上)は、ほとんどが携帯電話(スマートホンの子も多い)を持っている。子どもたちが送ってくるメールを見ると、みんなの日本語の実態(青字部分)がよくわかる.


「電話がきたけ 病院にいきました」
「昨日3時までサンスケアーにおったけど(以下略)」
これは広島弁そのままである。耳が良いということか??サンスケアーとはサンスクエア(いつもU-18を開催している東広島市の公共施設)のことだが、英語の得意なこの子には、そう聞こえているのかもしれない。


 特に難しいのは行く、来るの使い分け。
「はいきます「今日私は来ないです。でも明日来ます「今日僕は来ない
「今 病院にいるからいきれない
 これは惜しい。「行かれない」、欲を言うなら「行かれません」の方がいいな。


はろわく」(はろーわーく)「とろきしょ」(とうろくしょう登録証
音と表記、う〜んやっかいだねえ。

「血液型>先生これどう意味」(「いう」の部分を聞き取るのは難しいか?)
このメールで不思議だったのは、どうやって血液型なんていう漢字を入力したのかということだ。この子の日本語力では、とうてい読めない漢字なのに。
 最近の携帯電話はカメラで漢字を写して、それをメールに直接取り込める。「血液型」のように、読みがわからない漢字でも、ひらがな(読み仮名)やローマ字を打たずに入力できるわけだ。これは便利な機能だ。これを使えるようになってから、この子は漢字の読みや熟語の意味をしょっちゅうメールで聞いてくる。しかし!「会心率」なんてが知るわけないじゃん。ネットで調べて教えたけど、モンスターハンターをやり過ぎないように注意してね。


「それ(は)どういう意味ですか」「先生これ(は)どう(いう)意味ですか」
「先生今からどこ(へ)行く?」「先生今日何時(に)いる?」
 助詞の使い方は難しい。抜け落ちしてしまうことも多い。それから、丁寧な言い方(書き方)も難関だ。「〜ですか?」が使える子もいるが、たいていの子は、行く?いる?やる?見る?できる?と言い切ってしまう。学校の職員室では、きちんと
「失礼します。〜〜先生はいらっしゃいますか?」
と言えるのに、書くとなるとまだまだだ。メールだからまあ大目に見ているが、それでも
「今週の日曜日先生(は)ひまか
なんていうのは、(わかっちゃいるけど)ちょっとイラっとする。なんだコイツ!!えらそうに(笑)。事情を知らない人なら、こんなメールが来たらかなりむかつく(?)のではないか。丁寧な言い方、大人に対する言い方(書き方)は、折に触れて注意する方が良さそうだ(