2012年11月10日土曜日

大統領選挙の地理学

 このところ更新が滞りがちで申し訳ありません。U18の活動は、相変わらず毎週火曜日の夕方(16:30〜18:30)、ずっと継続して行っています。このところサンスクエア(東広島市中心部:U18の拠点)周辺に住むインドネシアの子どもたちが大挙して参加しています。低学年が多いので、勉強の後はカルタに熱中!!元気な子どもたちに、ボランティアの方は、ゼーゼーハーハー(笑)。このインドネシアパワー、他の国の子どもたちがちょっと押され気味なのですが・・・小学校1年以上、外国につながる、学校の勉強などで困っている、そんな子どもならどうぞ遠慮なく来てくださいね。待ってますよ〜〜!

 さて、話は変わって、アメリカ大統領選挙が終わりました。ちょっと振り返ってみましょう。報道で紹介される数字を地図で見るとどうなるかな?
 
 アメリカの大統領選挙は、選挙人争奪戦という独特の方法で行われます。今回、得票数では結構接戦ですが、選挙人争奪戦では結構差がつきました。
得票数   オバマ50% vs ロムニー48%
選挙人   オバマ303   vs   ロムニー206    
上の図の左側3番目の地図:緑の濃いところ西海岸と東海岸)を見てください。緑が濃いのは人口の多いところですが、そこはすなわち選挙人の多い州です。ロムニーの勝った州で選挙人の多いのはテキサスくらいです。カリフォルニア、ニューヨークなど、ことごとくオバマが勝ちました。だから選挙人争奪戦で、あれだけ差がついたのですね。

 オバマの勝利には、マイノリティ、若者、女性の力が大きかったといわれています。これを数字で見てみると以下のようになります。
ヒスパニック オバマ70% vs ロムニー30%
黒人     オバマ94% vs ロムニー6%
未婚女性   オバマ68% vs ロムニー30%
18〜29才   オバマ60% vs ロムニー36%
白人     オバマ40% vs ロムニー58%

上の図の右側3つの地図を見ると
真ん中がヒスパニックの分布です。コロラド、ニューメキシコなど、ヒスパニックの多いところ(赤〜オレンジ)が、いちばん上の地図の青いところ(民主党)と重なります。一番下の地図は黒人の分布ですミシシッピ川沿いの濃い緑色の地域(黒人が多いところ)も、みごとにいちばん上の地図の青いところと重なります。

 のアメリカ時代の親しい友人は、かなり興奮気味にFacebookに書き込んでいました。
「私はいつもはものぐさなんだけど、今回はちゃんと投票に行ったよ〜!」
その友達はヒスパニックで若者(22才)で女性なのです。この結果を見ると、彼女がエキサイトするのもわかる気がします(