2014年1月31日金曜日

高校受験の壁

 もう1月の最終日になってしまいました。東広島一帯では私立高校の入試がはじまっています。U18の子どもたちも、それぞれに受験に向かっていますが・・・

 今年のU18の高校受験は大きく2つに分けられます。1つは日本の中学に在籍している場合。もう一つは、外国で9年の教育課程を終えてから来日し、改めて高校受験を目指す場合です。広島県の公立高校は、ほとんどが在籍中学を通して願書を提出します。つまり、中学に在籍している子は、受験手続きを中学の方で進めてくれます。ヤッチャルは勉強の方に集中していればいいので、余分な(?)心配はしなくてもすみます。


 しかし、この「中学を通して出願」というシステムは「外国からの直接受験」を全く想定していません。今年、そのような希望者が複数いることもあって、県教委、受験校などに、こうした例外(??)的な出願手続きの方法を問い合わせてみました。基本はやはり、出身校を通して出願(成績証明書、願書など)して欲しいということでした。

*卒業して5年経てば、個人出願できるようです。もちろん出身中学から必要書類を取り寄せる必要はありますが
 
 『外国の学校を通して出願』するためには、書類をいったん外国の出身校に送る必要があります。成績証明書などは、その学校に頼んで準備してもらいます。そのためには、時間の限られる中、本国との迅速なやりとりが必要です。受験校の先生方は、親身に相談にのってくださり、可能な限りの配慮をしてくださいました。
 あとは、受験希望者とその家族が、その配慮に応えて、きちんと手続きを進められるかどうかです。どうなることやら・・・

 外国の学校出身者が日本の学校を受験する。実はわが子でこれを経験しています。高校ではなく大学受験ですが、書類準備に気を使うことは共通しています。

 ・成績証明書(高校全学年分)、卒業証明書などは学校の封筒に入れて厳封してもらう
 ・推薦書(が必要だった):所定の用紙を送り、書いてもらい、送り返してもらう。
 ・返信のための送料などを準備する(小切手など)

 一番の難関は推薦書でした。所定の用紙を「外国の学校へ送り→書いてもらい→送り返してもらう」所要時間を考えると、希望校の願書を取り寄せてから超特急での対応を迫られました。は、わざわざ広島市のFedexの事務所まで行き、そこから用紙を発送しました(この方が、東広島の家で集配を待っているより、確実に数日早いです)。


 ひとつ思うのは、こうした所定の用紙は、受験校や教委のHPからダウンロードしたものではだめなのかなあということです。これが許されれば、書類のやりとりは片道だけですみます。公印、厳封などは、願書提出では避けて通れないでしょう。ここを省くことはできませんが、書類ダウンロードができれば、書類送付が片道ですむのになあ・・・

 外国からの受験生の多い自治体では、あらかじめその子が出願基準(教育年数など)を満たしているか、審査をするところもあるようです。秋頃から審査を受け付けている自治体もあります。審査を経て、確実に基準が満たされていれば、安心して受験できます。今後、さらに外国人を受け入れようという政府の動きもある中、広島県も外国の学校卒業生の直接受験を想定しておく必要が生じてきそうです。

 ほんとうに、あの子たちどうなるのかなあ・・・・心配!!(

広島県大崎上島(映画『東京家族』のロケをした島です)

2014年1月17日金曜日

『新年交流会』

 2014年になってから速いなあ・・・お正月、成人式、そしてセンター試験。広島県の高校入試も私立はすでにはじまったところがある。公立受験生も、出願書類を揃えるのに懸命だ。
 
 遅れましたが、ヤッチャル一同、本年もよろしくお願いいたします。

 1月12日の日曜日、毎年恒例、東広島市教育文化振興事業団主催『新年交流会』が行われました。外国人人口の割合が約2.5%という東広島市。多くの方が来てくださり、日本の伝統文化、お正月文化を楽しみました。着物、お茶、お花、餅つき、書き初めなどなど。日頃日本語教室で見かけない顔ぶれも多く、とても新鮮な気分になりました。皆さんの楽しそうな様子をご覧ください(

広大邦楽部の皆さんの演奏で新年交流会スタート
つきたてのお餅はサイコ—!!あんこ餅大人気!!
着物体験。着付けボランティアは大いそがし

お茶ってにがい?熱い?
餅まきで締めくくり。今年もよろしくお願いします!!

 最後に1枚静かな風景を。大崎上島のみかん畑。今年は豊作なので、1月に入ってもたわわに実っていました。