2016年1月27日水曜日

数字で見る外国につながる子どもたち

前回「おおみそかになっちゃった」というタイトルで書いたが,今回はさながら「もう1月末になっちゃった!!」というところだろうか.(今回から文字を大きくしてみました)

 新年に入って早1ヶ月!!その間は,滋賀県で「多文化共生マネージャー養成講座」というのを受講しました.とてもハードな研修で,さいごは1人ずつプレゼンテーションをします.多文化共生に関わる3カ年計画を作る,というのがプレゼンのお題です.

 この課題で,は16才以上の外国につながる子どもたちを取り上げました.プレゼンの内容は語りませんが,その中で扱った数字が興味深いものだったので紹介します

☆東広島市の外国人人口(2015年)
中学生(12〜15才):72人
高校生相当(16〜18才):82人
なんと高校生相当の方が多いです!!

☆中学〜高校生年齢の時,U18に少しでもかかわった子:43人(2016年1月まで)
①高校進学:24人(中退2人)
*23人:日本の中学卒業(うち浪人後高校進学:2人)
*1人:外国からきて(日本の中学を経ずに)高校進学
②高校進学していない子:12人(うち日本の中学卒:3人)
③不明,帰国など7人

 高校進学者の大半は日本の中学を卒業しています.その一方で高校未進学者の大半は,16才以上で来日して日本の中学に入らなかった(はいれなかった)子たちです.こういう子にとって,高校進学は本当に難しい事だというのが良く分かります.

 でもそんな12人でも,ほぼ全員がアルバイトをしています.中には「月収30万近くいくよ!」(携帯電話の組み立て工場でグループリーダーになっている),「車を買った!!」なんていう子もいます.もちろん,こういう子は税金を納めています.でも,日本語や進学,将来設計に関して,ほとんどだれからもサポートしてもらえません.

 ヤッチャルとしても,これは見逃せない問題だと思っています.さいわい,最近こういう高校未入学の子たちが,おとなのにほんご教室や,個人指導希望という感じでちょくちょくやってきます.「これから日本で生きていくには日本語を勉強しなくちゃ!!」という思いが少しずつ芽生えてきているようです.

 そういう子たちの思いをどう受け止めるか,どういう日本語を教えていくのか,これはヤッチャルの大きな課題です.しっかり受け止めてあげなくちゃ!!でも難しいですよねえ・・・
研修をやったのはここです.とっても立派な施設!!