2017年9月11日月曜日

しごとしっとこU18<その2>


2017年8月に行われた「しごとしっとこU18 」の報告<その2>です.

 前回書いたようにヤッチャルメンバーは,子どもたちの『将来』への向き合い方に大きな不安を感じていました.この「しごとしっとこU18 」で,そこへ目を向ける第一歩を踏み出したい.そのためには職場見学や職場体験ができるプログラムを作りたい・・・初めはかなり壮大な計画を立てていました.

 しかし合宿2日間,子ども16人,使えるお金など,いろいろな制約を考えると,全員に職場見学をさせるようなプログラムを組むことは難しく,結局,かなり現実的な計画に落ち着くことになりました.もちろん,将来はインターンシップなどを行いたいという野望(?)は持っています・・・(夢は持ち続けることが大切ですよね)

 「限られた状況で,子どもたちの心に響く,そして全員が楽しめる活動とは?」

半年間考えた割には平凡ですが,実際に行った活動は以下の4つです.

①広島大学を見学する:ちょうどオープンキャンパスが行われていました.

②先輩の話を聞く:子どもの時に来日して,現在,日本で働いている人に経験談を語ってもらいます.加えて,大人になって来日し苦労の末に正社員になった人,これから日本で働きたいからがんばっている人にも話を聞きました.

③仕事の話を聞く:資格がいる仕事(理容師,介護,ネイリスト,ヨガ教師など)をしている人に,資格の取り方,現場の様子などを聞きました.仕事で必要な道具,作品などもみせてもらいました.

④みんなで楽しむ(レクリエーション):スポーツ,料理,美術などを楽しみます.

 ②③で話を聞くのは,できる限り『身近な人』に依頼しました(いわゆるロールモデルですね).子どもたちにとって,自分のすぐ近くにこういう人がいる,自分も(努力すれば)このようになれるということを感じてくれたら良いなあという願いを込めました.

 そして,このような活動,加えて食事,睡眠など生活をともにする中で,私たちが何より大切に思っていたことがあります.

 今回,参加したこどもは10才から21才までの16人でした.21才はU18の枠(?)からはずれていますが,U18 はじまって間もない頃からのメンバーなので,今回はメンバー兼ボランティアという感じです.
 こうしてみるとオールU18という感じですね.これはまたとない異世代交流の機会です.先輩から後輩へ伝えたいこと,後輩が先輩に聞きたいこと,とにかくたくさん話して欲しいと思いました.

 後の話になりますが,実際に21才の先輩は,みんなの前でこう言いました.
「みんな,今,しっかり勉強しといた方がいいよ」

 なんと,何より勉強が苦手な子からです.彼女には何年も本当に手を焼かされてきました(今も現在進行形).聞いた時は耳を疑いましたよ((^_-)失礼(^_-)).でも本当にボランティア一同,素直に感動しました.

「その通りだよ!!」

 まあ思いはいろいろありますが「みんなで楽しもう!!」といういつものノリで活動は繰り広げられていきました.

次回は実際の活動の様子を見てみましょう(
2日目のスケジュール
しおりの表紙
1日目のスケジュール